サービス開始日: 2022-07-31 (872日目)
自分の所属する集団の外の者に対して無慈悲な行動に出る描写が多い。
主人公本人の価値観が利己的・功利的になるよう歪められてるような表現が最初期にあったので、
シーズン1のラストくらいには本来の自分を取り戻すような展開になるのかなーと思って見てたが、
シーズン4まで見てもそうなる気配が一切ないので、こういう基軸のストーリーなんだろうと思う。
亜人種がたくさん出るが、人間も含む他者に対してあまり協調するということがなく、
障害になるなら排除しようという、わりと短絡的な展開を許容できるかどうかは人によって分かれると思う。
ストーリーは無職転生のとんがった部分を削った感じ。
世界観もちゃんと作り込んである感じはするけど、シリアスさを相殺する女神のチャラさだけは没入感を減退させてしまっていて惜しい。
よくある「大して能力のない人が転生してその文明レベルにしてはなぜか一部分の技術・文化レベルが異常に未発達で主人公がちやほやされる」という話かと思ったらそうでもなく、
そもそも世界最高の暗殺者なわけだから、主人公は無能力の一般人ではない。そこだけが無職転生とは違うところ。
Zでイタコガンダムやってたり、とにかくガンダムという作品はSFに見えて死者がしょっちゅう出てくるファンタジー作品なのである。
でもそれを設定としてちゃんと説明しちゃおうというのは、野暮すぎませんかね。
殴り合い宇宙。
どうしてもアムロが好きになれないんですわ。
だからってシャアが好きなわけでもないけど。
ガンダム乗って家出するような勘違い小僧だった頃を知ってるだけに、何をえらそうに…と。
スレッガーさんの「悲しいけどこれ戦争なのよね」なんかよりもよっぽど戦争を感じてしまう、そんな作品。
ファーストガンダム原理主義者ではないが、これはガンダムでやる必要があるのか?としか思えない。
Gガンダムなんかは、こんなのをガンダムでやってしまうのかという面白さがあるが、SEEDの場合は普通の量産型ロボットアニメでしかなく、「ガンダム」というタイトルを付けたいだけの大人の事情なんだろうなと思う。
ただ、ガンダムではない普通のロボットアニメとして見ても面白くはなかったので、ますます存在価値がわからない作品でした。
「ハズレ回がない」と言えば伝わるだろうか。
もちろん単体で比較すれば超えてくるエピソード(どれみと魔女をやめた魔女とか、ずっとずっとフレンズとか)はあるが、
平均で見たら全シリーズ中屈指のクォリティ。