末間と霧間の原作であった会話の中に、虹の話が入る。
2話の城之内が失踪したという話からの続きでわかりやすい。
美鈴という女の子はすごく話しやすいらしい。
彼女はパヌルーと呼ばれていて、そのニックネームの由来について語られる。
「この世界を愛している」という思春期らしい全能感が微笑ましい。
早乙女君の姿をしたものが彼女に接触してくる。
女子高生のパヌルーの世界愛に付け込んで何かをするらしい。
早乙女にキスされた同級生の女生徒が早速死んで、霧間凪登場。
原作でもキーパーソンの霧間凪が調査に乗り出してきて、やっと物語の主軸がつかめてきたように思う。
早乙女正美が生きていたと知ったら、霧間凪は絶対に動くという安心感。
やっぱり彼女の行動がブギーポップという作品の肝だ。
原作読者には本当のパヌルーを広めた彼女は、来生真希子ことフィア・グールに殺されたというのがわかるのが面白い。
美鈴はブギーポップファントムには連れて行ってもらえなかった。
彼女はいつも友達にも置いていかれて孤独だったようだ。
孤独な少女に限らず、孤独すぎると孤独は病んで思想を生む。
逃げた先に助けをもとめたのが悪い警察官で、その彼に殺されてしまう。
霧間凪はまた一歩遅かったという後悔の念を抱いて3話目が終った。
作風が暗いが不思議な魅力がある。