手塚作品特有の「あ、これ凄い作品だ」って途中で気付くあの感覚、第1話から感じました。
丸っこくて可愛らしい絵柄に油断していると一気に引き込まれます。やはり驚いたのが、現代でも重要なテーマである「ジェンダー」の要素をこの時代から取り上げていること。先見の明がありすぎて、改めて「手塚さんすげぇ……」と感銘を受けました。
作中に差し込まれる『赤ずきん』のオマージュも、本家と違って「オオカミが女の子に弱い」という捻ったユーモアが利いていて最高。チンクのトリックスターぶりも含め、「可愛い」の中に仕込まれた遊び心と手塚先生の凄みを凝縮した最高の第1話でした。