遥かな遠い星・・・・不思議な国の物語・・・・
渇いた大地アルカナ。
その砂塵の向こうに一本の巨大な樹クルップが異様な姿でたたずんでいる。
そのクルップの巨木の根元に小屋をたて、クルップの根を掘り下げ鉱石を調べている老学者フォー。
彼はこの地へ妻のシアンと共にやってきた。
しかし、自然の厳しいこの地で、シアンは環境に馴染めず病に伏してしまう。
フォーは妻の病の気晴らしになればとクルップの樹から木の人形パルムを造る。
パルムはシアンの看病をしつつ、シアンから人の心を学ぶようになっていった。
けれども、ある日シアンは発作を起こし、帰らぬ人となってしまった。
シアンを失ったパルムはその記憶を奥深く閉じ込め、自ら機能を停止した・・・
・・・それから、何十年という長い月日が過ぎていった。
そして、この物語は始まるのである。