重要回なのに人物の作画が不安定。
シャアが自分の生まれを明らかにして、歴史の表舞台に登場。ブレックス准将の遺言では動かなかったのに、カミーユとフォウの悲劇を見て決心したのかな。
物分りの良い大人なニュータイプは勘の良いオールドタイプと見分けがつかないけど、感受性が強いからいつか心がぶっ壊れる。
報道への信頼や、理想的な環境政策論に時代を感じる。
今回のジェリドはリアリストで好感が持てる。ライフルやミサイルを担いでやって来て「攻撃の意思は無い」と言うエゥーゴ&カラバなんて信用できる?
あまり絵崩れって気にする方じゃないんだけど、今回はやたらと酷かったような……
しかし、内容は前作含めこれまでの総決算のような話ばかりだった。
「私はかつてシャア・アズナブルという名で呼ばれたこともある男だ」と名乗ってからの大演説シーンは見ていて心が震えてしまったな。ただ、この時は世論を味方につけたシャアの演説が後々反転した形で「逆襲のシャア」へ繋がっていくのかと思うと無情さも感じさせてもしまうが
終盤、自由を失ったと一人黄昏るシャアに寄り添い軽口を叩くアムロ。共にグラスを傾ける姿は前作において何度も戦いあった二人からは全く想像できないようなもの。こうして並び立つ事が出来るようになったのは連邦でもジオンでもない組織に所属し、地球を救うための行動理念を共有できていたからだろうね。これが「逆襲のシャア」では続かなかったのはカミーユのようにララァの死を割り切ることができなかったからか。
アムロもシャアもカミーユから見れば人生の先輩だし、前作主人公とそのライバルという立ち位置のはずなのに、カミーユに出来たことがこの二人に出来なかったのは何でだろうな……
アジス・アベバ!
シャアの名演説。アムロとシャアは分かり合ったと思うのに、何で逆襲なんだ……。