まだ女性が恋も仕事も自由に選べなかった時代。
女学生の花村紅緒は、祖父母の代から決められていた許婚、
伊集院忍少尉と出会う。
当初少尉に反発していた紅緒だったが、
やがて2人は許婚という関係を超え、心の底から惹かれあう。
しかし、少尉は戦地シベリアで消息不明に。
少尉の生存を諦めきれない紅緒は、シベリア出兵の脱走兵だという
馬賊が少尉ではないかと、その正体を確かめに満州の地へ向かう。
手がかりを掴めないまま帰国した紅緒の前に、ある人物が現れた。
ロシアからの亡命貴族、サーシャ・ミハイロフ侯爵だ。
少尉と瓜二つの姿にサーシャが少尉ではないかと疑う紅緒だったが、
侯爵の妻、ラリサからある事実を告げられる――。
傷心の紅緒を励まし支えたのは、紅緒が働く出版社の編集長、
青江冬星だった。
冬星の仕事にかける情熱、彼の優しさに触れ、
次第に惹かれていく紅緒。
そして冬星は、過去を忘れ新しい道を共に歩もうと
紅緒に語りかける。
やがて紅緒はひとつの決断を下すが――その時、
東京を未曾有の大災害が襲う。
逃げ惑う人々、燃え盛る炎の中、紅緒の脳裏によぎるのは、
少尉の姿だった。
冬星と少尉、2人の狭間で激しく揺れ動く紅緒の心――。
短くも激動の大正時代。
その真っ只中を、時に笑い、時に涙し、
まっすぐに駆け抜ける「はいからさん」。
彼女は最後に何を選び、誰と結ばれるのか――。
17歳の女学生・花村紅緒と、軍の将校・伊集院忍、2人の出会いから結婚までの激動の人生、そしてその周りの人々を描いたとても面白い作品だった。大正時代だから現代とは価値観が違うし、特に当時は男尊女卑の思想だったことから、女子である紅緒が様々な理不尽に直面する場面があったけど、男勝りな紅緒がそういう逆境に正面から立ち向かっていったからこそ、重くなり過ぎず、痛快な場面も多かったし、なんだかこっちも元気をもらえる時があった。恋愛がメインの作品ではあるんだけど、この作品では同時に力強く生きていく女性の姿も描いていたと思う。男勝りで、時には破天荒な行動を取りつつも理不尽に向かっていく紅緒、紅緒の友人で失恋を経験しつつも、最終的にはお見合い・婚約も放り投げて、想いを寄せた鬼島を追いかけに満州まで行った北大路環、自分の意志、願いのために行動する強い女性の姿にも元気をもらった。男尊女卑だけでなく、当時は恋愛観も現代とは違うし、中々男子も女子も自由な恋愛をするのは難しい部分もあったんじゃないかと思う。実際、作中のキャラがお見合いに対して愚痴をこぼすシーンがあったし、紅緒と忍が出会ったきっかけこそ、許嫁という自由恋愛とは離れているものだった。きっかけこそそういうものであっても、紅緒と忍は仲を深めて、本当にお互いを愛し合うようになった。それ以降もシベリア出兵を機に離ればなれになったり、ロシアの亡命貴族として日本に戻った忍と別れ、紅緒が彼を忘れようとしたり、そして関東大震災に巻き込まれたりと色々な困難があっても、2人がお互いを想い合って乗り越えていき、最終的に結婚、幸せになった。自由な恋愛、愛の力って素晴らしく、そして美しいものなんだと思った。紅緒と忍、そして2人の周りの人々がこれからも幸せに生きていってくれれば良いなと思う。
TOKYOMXでの地上波で視聴、
前編は未視聴… ( 断片的に内容は知ってる )
これぞ古き良き少女漫画!
冒頭数分から逞しいヒロイン像にビックリしつつ ( 汽車から馬に飛び乗ったり ) 楽しめた。
( 前編を見てないせいか・声帯が櫻井孝宏だからか ) 少尉より冬星さんにキュンとした。
当時の表現・ギャグを削らなかったのは英断だと思う。冗談はよし子さん、とか冬星が変なダンスで引きつけるところとかね。
映画作品としては作画が残念に思う場面もなくはない。
ところで後編のメインビジュアル2種はどっちもしっくり来ない…。
洋装の花嫁姿は相手が少尉じゃないし、
瓦礫になった街で抱き合う方はネタバレ甚だしいし。
ちゃんと最後までお話が進んでいるではないか!
はやみんの声も良かった。
幼い頃、叔母が集めてた単行本をわけもわからず読んでいた記憶だけがあったけど、平成もあとひと月で終わろうとしている今あらためてアニメで見て、いいお話だなと思いました。キャラもみんないきいきしてた。
とても満足です。
はぁ…はやみん堪能できたわー。
展開が昼ドラの王道で大好物です。
しかし真綾に気が付かなかった…不覚。
大正ロマン最高ですな。
テンポもよいし昔の漫画表現が心地よかったな。けだし名作であろう。
えええっ、編集長がいい人過ぎる。。
ないわーーー。