サービス開始日: 2023-07-02 (596日目)
チート技を使うキャラが濃すぎる相手チーム、中盤の勢いが良すぎるドラゴンボールパロディ、終盤の熱い展開、育のホームランとそれをしっかり受け止める恋太郎、そして2人のキスと見所満載の神回。最初から最後まで見応え抜群、ギャグで笑い恋太郎ファミリーの絆で感動もできる、気合の入った素晴らしい回だった。
あんな台風の中でもてーるーを心配して家まで来てくれる喜屋武さんと比嘉さん、すごく良い人。そして2人含めあの台風に慣れてて大して動揺してないのがやっぱりすごい。ハブとマングースの裏話の説明もキャラの活かし方と説明が分かりやすくて面白かった。後半パートはWお団子ヘアーの喜屋武さんがとんでもなく可愛かったし、いつにも増してその笑顔が眩しかった。あの天真爛漫さにはいつも元気をもらってる。
テレビ版以上に気合の入った綺麗な作画と劇伴、この作品の何よりの魅力である丁寧な心情描写も健在、完結編に相応しい映画だった。
まこと、咲、竜二のメイン3人の、今回は特に咲の心情描写が丁寧で、テレビ版の時点では完全な解決には至っていなかった両親との関係、「特別」が欲しくて、けど「特別」が何なのか分からなくて、葛藤する咲の心情描写がすごく深い所まで描かれて、これに演じている関根明良さんの熱演も加わって、すごく心を揺さぶられた。そうやって悩み続けながらも、最後には友人2人に背中を押され、協力してもらいながらラストでまことに告白するシーンの盛り上がりと感動は凄まじかった。
まことについても、卒業後の進路や咲への恋愛感情について悩み続ける心情描写が丁寧だった。進路については、テレビ版最終話でおじいさんに会ったことが進路選択に繋がるという展開が良かった。おじいさんと会うことが、母親との関係を見直すだけでなく、進路決定の面でもまことの人生において重要なポイントだったんだと思う。
まこと、咲、竜二の3人とその周りの関係性には色々な変化があったし、各々が沢山悩んで、すれ違ってしまうこともあった。けど、そんな中で最終的にはちゃんと気持ちを口にして、相手に伝えて、そうやって向き合ってきたのがテレビ版にも今回の映画にも通じている部分だった。恋愛の面でも、友情の面でも、3人の青春模様をこうして映画で見届けることができて本当に良かった。
前半の甘水の襲来からの展開が見応え抜群だった。隊士達を翻弄する甘水の異能、甘水vs薫子のスピード感ある戦闘シーン、緊迫感に溢れる展開だった。後半の久堂邸での宴会や美世と薫子のパートなどによって束の間ではあるけど穏やかな時間が描かれてメリハリもあった。新の動向含め甘水との戦いがどうなるか続きが気になる。
新しい彼女の須藤育も例に漏れずキャラが濃い。常軌を逸したMっぷりが強烈ですごく面白かった。後半の恋太郎ファミリーの野球練習パートも細かいシーンまで1人1人の個性が出てて面白かったし丁寧な描写だった。あと、育が寝てる保健室のベッドの下に潜む羽々里さんも強烈だった。2期になってから毎回何かしら爪痕を残してて、あらためてヤバくて面白いキャラだなぁと思う。
沖縄そばや台風あるある、今回も沖縄ならではの要素を活かした話作りがとても上手くて面白かった。ギャグの演出も相変わらず面白くて、特にてーるーの海原雄山パロディが面白かった。日焼け自慢をしたい満面の笑みの喜屋武さんも可愛かった。
文化祭編がいよいよスタート。ウエイトレス姿の千夏先輩と白雪姫の衣装を着た雛、ヒロイン2人の可愛さと破壊力が凄まじい回だった。特に大喜と千夏先輩がライブを見るシーンは作画にも気合が入ってたし、軽音部が歌う「渚」にあわせて15話の海でのシーンを映す演出には感動した。楽しみにしてたシーンだから嬉しい。大喜と千夏先輩の特別な時間って感じがすごく良かった。文化祭編後半は雛がメインになってくるから、そっちもアニメで見れるのが楽しみ。
もう何回も思ってることだけど、美世の成長、本当に強くなったんだなってことが分かることが描写される度に感動する。薫子の陰口を言う隊士に対してはっきり物申したり、清霞の昔のことを知りたいとしっかり本人に伝えたり、思ってることをちゃんと言えるようになったことに胸が熱くなる。薫子との友情の強さにも感動したし、特に終盤のシーンは上田麗奈さんと戸松遥さんの心揺さぶる演技が素晴らしかった。
桜の作画がすごくて恋愛作品らしくキュンキュンするような前半パート、テンポも良くてよく動く後半のぬれぬれメイドサバイバル、どちらのパートも非常に気合が入ってて見応え抜群だった。最後の恋太郎と銘戸さんのキスシーンもすごく綺麗だったし、羽々里さんと銘戸さんの主従関係も感動的だった。羽々里さんを演じる上坂すみれさんの熱演、奇声の演技が今回も素晴らしかった。
前半・後半共に「勘違い」を描いた、楽しくて面白いエピソードだった。前半のてーるーと比嘉さんのデートはとにかく比嘉さんが表情豊かで可愛かったし、冒頭から「◯◯しようね」の沖縄とそれ以外の地域での意味の違いから来る「勘違い」を印象づけておいて、その上での最後の「また行こうね」に繋げるのが上手いなと思った。後半のラジオ体操パートも、テンポが良く多彩なギャグの演出とてーるーが面白かったし喜屋武さんも可愛かった。「かん(喜屋武)違い」というオチも良かった。沖縄ならではの要素を活かし、すごく綺麗にまとめたその構成の手腕、見事の一言に尽きる。
大喜vs遊佐くんの試合、原作読んで結果は知ってるのにそれでもすごくドキドキする、一進一退の緊迫感溢れる試合だった。特に試合の中で覚醒したと言っていい大喜の力強さ、気迫ある表情がすごくカッコ良かった。これまでの部活の頑張りを振り返るような演出もすごく良かったし、今までは大喜視点の千夏先輩が描かれる時がほとんどだったけど、今回は千夏先輩から見た大喜の様子も描かれ、そういう演出を経た上での千夏先輩の「私は知ってる」が感動的なものになってた。前半で描かれた激動の試合と、後半で描かれた大喜と千夏先輩の穏やかな一時のメリハリも良かった。