サービス開始日: 2023-07-02 (866日目)
晴れて両想いになった矢野くんと吉田さんの素直な部分が多く見られる回。体育の授業でカッコ良い所を見せようとしたり楽しかった時や嬉しかった時にそれをストレートに相手に伝えたりしている所に、吉田さんは付き合うことの理由を小学生に意見を聞いてまで一生懸命考えたり映画デートで楽しそうな矢野くんを見て泣いたりしていた所にそれがよく表れてる。後半で描かれた初めての2人のデートもすごく微笑ましくて癒された。
デクと死柄木の戦闘シーンの迫力がすごかったし、デクの一撃一撃に力強さを感じた。黒鞭で全身を無理矢理動かして、その黒鞭も戦う中で少しずつ解けていって、それでも死柄木に挑んでいくデクの姿はすごくカッコ良かった。レディ・ナガンから見たデクについてのセリフを流しながら死柄木の心をこじ開けようとするデクの姿を映す表現や、記憶の交錯の中でもこれまでの戦いやデクと死柄木の記憶を断片的ながら振り返るような演出も良かった。死柄木を人間として見て、助けることを目指すデクにとっては、死柄木の深層心理に入ったこれからが重要になると思うから、次回が楽しみ。
フル尺大音響で流れるSPECIALZとmore than wordsを聴きながら振り返る渋谷事変は圧巻だった。大スクリーンで描かかれた渋谷事変での激闘は迫力満点だったし、渋谷事変の激動ぶりと面白さ、名シーンの多さをあらためて感じた。
死滅回游の先行上映は、アニオリの演出や表現も多く見られて、戦闘シーンは期待以上に盛ってくれていて、素晴らしい1.2話だった。
禪院直哉の声は予想していた通り、遊佐浩二さん。イメージ通りだったし、声がついたことで一層憎たらしく、面白さのあるキャラになっていた。
アニオリ部分も様々な表現があって面白かった。渋谷事変での宿儺の大量殺人に対する虎杖の心情や自責の念を表現した、血で赤く染まった手を洗い続ける虎杖のシーン、白黒を基調として描き、電灯を揺らし、どことなく前時代的な雰囲気を感じさせるのが禪院家の空気にピッタリだと思った、禪院家で直毘人の遺言状を読み上げるシーンが特に印象的。
戦闘シーンも早速アニオリで盛ってくれていて、特に直哉vs脹相の戦闘シーンの迫力は凄まじかった。これ以降描かれる数々の戦いも大迫力で描写してくれるだろうと思うと今からすごく楽しみ。
3期への期待がさらに高まる先行上映だった。
前回で吉田さんに対する自分の恋愛感情に気づいた矢野くん、矢野くんの態度の変化に戸惑う吉田さんや羽柴くん、それぞれが自分の気持ちや意中の相手に悩んだ回。悩んだ末に泉さんの真似をすることにした吉田さんや、少女マンガを一気読みしたり思わず好きと伝えた後に一気に積極的になる矢野くん、普通とは微妙にズレているような気もする行動に出る2人の様子が微笑ましかった。矢野くんが気持ちを伝え、それに応える形で自分も気持ちを伝えた吉田さん、最後のシーンは「最高」の一言に尽きる。これからも楽しみ。
今回からは悠月がメイン。朔&悠月には朔&明日風先輩とも違う独特な雰囲気を感じられて元々気に入ってるカップリングだから、今回メインでたっぷり見ることができるのが嬉しい。2人とも自分のことを客観視できる、高いスペックを持っているからこその悩みを共有し理解し合える、互いのことをよく分かっているからこそ頼り、頼られることができる関係性がとても良い。ストーカーの不良への朔の対応もかなりスマート。ただ突っ込んでいくのではなく、やり取りの中で情報を引き出し、相手の行動の選択肢を絞っていく、他の作品の主人公では中々見ないスマートぶりに感心した。今回の悠月の描写から、恐怖や弱みを我慢して隠しているのは想像できる。そして、朔は、弱みを見せて良いと言うのではなく、悠月が弱みを見せずに済むように力になろうとしているように思える。これからの展開が楽しみ。
デクと死柄木の戦い、破壊の権化としての最悪の敵(ヴィラン)になった死柄木の姿を見て、初登場時から死柄木もまた敵(ヴィラン)として成長してきたことを思い知らされた。OFAをフル使用しているデクを追い詰める程に強くなった。デクの側もいよいよ後が失くなって、それでも死柄木を人間として見て助けようとしている。ヒーローは命を賭して綺麗事を実践する仕事だというオールマイトのセリフを思い出した。OFAを譲渡してぶつけるという手段しかなくなり、デク自身もボロボロという絶望的な状況だけど、ここからどうなるのか楽しみ。
みんなで勉強してカラオケに行って、とにかく楽しそうに青春していて見ているこちらもすごく楽しかった。前回に続いて羽柴くん、そして今回から泉さんも本格加入してさらに賑やかになった。初めての体験で楽しそうな矢野くん、作中でもツッコまれているように矢野くんのお父さんとお母さんみたいになっている羽柴くんと吉田さん等、面白くて微笑ましい場面が多かった。羽柴くんへの嫉妬など、矢野くんの様子に本人も戸惑っているような変化が生まれ始めて、最後のメイと田中のデュエット曲に合わせてその感情の正体を表現する流れも上手かった。これからが楽しみ。
山崎くんが昔の友達と話す場面、朔からのアドバイスを思い出しながら話す姿にこれまでの朔と山崎くんの努力を思い出して胸が熱くなったと同時に、心ない言葉を言われ続けても耐えて笑顔で気丈に振る舞う山崎くんの姿を見て辛かった。そんな山崎くんが限界をむかえそうな所に現れた朔の姿はまさにヒーローだった。山崎くんを信じて、いざという時に背中を守るという約束をちゃんと守って登場したこと、山崎くんのために本気で怒ったこと、どの姿も印象に残っている。ここまでの4話でずっと描写されてたけど、周りにどう思われても自分が掲げる美学を信じ、それに従って生きている千歳朔という男がどれだけカッコ良いか、それを再認識した。山崎くんも1話から目を見張る成長ぶり、最後の明るい笑顔を見てその成長を実感して感動した。最後の方には初回ぶりに朔&明日風先輩の絡みも見れて嬉しかった。この2人の絡みはやっぱり他のヒロイン達とは違う独特な雰囲気がある。夜であっても明日風先輩は輝いて見えて美しかった。次はおそらく悠月がメインだと思うから、どんなドラマが展開されるのか楽しみにしてる。
AFOの過去回想、生まれた時から不遜で他者から個性を奪い続けていたAFOの姿はまさに生まれついての魔王だった。そんなAFOと爆豪の戦いもついに決着。これまで数多くの人をその感情につけ込んで弄び、利用し、無数の個性を奪ってきた男が、オールマイトや与一たちに対する強い感情に支配されて判断を誤り、「爆破」という1つの個性を極めた爆豪に負け、消えていく。最終決戦が始まってからエンデヴァーはじめ多くのヒーローがAFOと戦い、そうして繋いできたものが勝利に繋がった。因果応報な末路だった。AFOと最後に戦いトドメを刺した爆豪は今回もすごくカッコ良かった。ボロボロになりながら立ち向かい、最後の一撃を決めた時の姿はオールマイトとも重なったし、それまでの多くの人達の頑張りが勝利に繋がったことを本人も分かっている所に精神的な成長も感じられた。見事な勝利だった。