帝の寵妃・玉葉妃の妊娠判明により、猫猫は翡翠宮の毒見役に復帰。
妃、そして帝の御子を狙った事件が再び起きないよう警戒をしながら、
日々を送っていた。
先帝時代からの重臣を父にもつ新たな淑妃・楼蘭妃の入内、
壬氏の命が狙われた、前代未聞の未解決事件、
そして消えた容疑者・翠苓。
不穏な空気が晴れない中、
外国からの隊商、さらには無理難題な要求をする特使も来訪。
宮中にはさらなる暗雲が立ち込め始めていた。
猫猫と壬氏を待ち受ける新たな難事件。
それらは、やがて国をも巻き込む一大事件へと発展していく――