★★★★★★☆☆☆☆
rated on myani.li
配信(都度課金)で視聴。
なんとなく始まりのほうでしばらく、主人公の女の子が目をぱちぱちさせるのと一緒に目がぱちぱちする感じがしました。そこからなんとなく気持ちが物語に入っていきました。
一番始めにCGの質感と遊んでいるような感じがして好きでした。じっくりとこれを眺める感じです。その立体感あるCGと影とのちがいに目を惹かれました。最後に、作中の現実側で主人公が並木からいなくなって、その並木を猫が歩く場面では、猫の上を並木の影が移動していくような、猫が並木の影の下を(影の下の世界を)泳いでいるように見えて面白く感じました。
物語について。忘れていたものを少しだけ思い出したような気がしました。(名前が思い出せない)ショックに対してどうしようもなくなって突然泣き出したり、嵐の夜は怖くていつもみているものがいつもみているものじゃないようでひとつひとつの些細な部分が気になってしまったり。そして、そういう幼い頃の気持ちだからこそ、壊してしまったものはひどく重大なもので、気持ちひとつで取り返しのつくもので(これは木の話についてです)、ごめんなさい…と作中で言葉にはならなかったと思いますが、そう言える気持ちでもう少し過ごせたらと自分を省みるところがありました。
キャラクターデザインはめばちさんでした。エンディングまで気がつかなかったのがよかった気がします。エンディング絵とてもよかったです。
(注 追記 コンセプトアートデザイン/エンディングイラストは吉田ヨシツギさん。エンドロールで確認)
訂正 一番始めに → 教室のピアノの場面で