とある港町に住んでいる少年のところに、ある日ひょっこりペンギンがやってきた。おそらく迷子になったのだろうと落とし物預かり所にいくが、該当する件がなく追い返されてしまう。なんとかペンギンをもとの場所にもどそうとボートを作り、2人して南極を目指すが…やがて少年はペンギンの本当の気持ちを察することに。無言の中に生まれてきた心の交流と友情物語。
群れにいても孤独だったペンギンと人間社会で暮らしていても孤独だった男の子が友情を育めるなんて、よっぽど相性が良かったんだと思う。
絵本チックなのに真っ黒な嵐の描写がリアルでハラハラした。