加賀国金澤市(かがのくにかなざわし)に住む少年、
近導ユウユは15歳、中学三年生。
ユウユは他人の心を察する力をもっているが、
頼まれるとイヤとは言えない性格に悩んでいた。
ある日、姉たちの趣味に付き合わされていたユウユだったが、
耐えられなくなって家を飛び出してしまう。
そんなユウユを救ったのは大倉メグミ。
メグミはユウユを、仲間のたまり場だという
夜の遊園地『ワンダヒル』に誘う。
ユウユが招かれた遊園地に集うのはメグミや石亀ザクサ、
瀬戸トマリたちが夜ごとヴァンガードに興じる
「チームブラックアウト」のメンバーだった。
そして今宵、チームの旗を賭けた真剣ファイトが行われる。
ブラックアウトのリーダー、桃山ダンジと謎に包まれた強豪ファイター、江端トウヤ。
見つめるユウユの前で、カードファイトはいつしかイメージの世界に浸食されてゆく。
ユウユはこうしてヴァンガードに出会い、その魅力と今まで見たこともなかった世界、
仲間たちに引き込まれていくのだった ── 。