原作も08年版アニメも見てたけど、流石に10年以上経つと何も覚えてないので新鮮な気分での視聴。
作画は08年版や、コミカライズの小梅けいと版に比べるとプレーン、意地悪な言い方をすると無個性に。黒田和也氏の妖艶なキャラデザも良かったんだけども狼と香辛料にエロは求めてない(そういうのは勝手に二次創作者がやればいい)のでキャラデザに今のところ解釈違いはなし。オープニングは08年版のほうが好きかな。
1~2話視聴後、原作購入・読破したうえでの感想。
基本的には原作準拠の、意地悪な言い方をすれば「無難」なアニメ化で解釈違いはない。ファイルーズあい女史の菫子さんは見事にハマっているし、その他の配役も自分のイメージ通り。ビジュアルも原作のぬじま氏の画風に寄せており、ちょっと作画が怪しい回もあったもののこの点に関しても不満はない。
原作最大の特徴である、作者のフェチ丸出しのエロティックなアングル・カメラワーク・演出なども地上波の限界に阻まれつつ頑張って再現しており、特にOPのアダルトアニメかと錯覚するほどの菫子さんの脱ぎっぷりや1話の菫子さんの肉体が縮小する様子には原作のエロスを再現しようというスタッフの心意気が見て取れた。
ただ、原作のもう一つの特徴であり、怪異の恐ろしさを表現していた「ゴア」的な表現については、地上波という媒体を採った時点で覚悟はしていた(原作の「猫の王」の強襲とか、地上波じゃ絶対にできない)がかなりナーフされており、この点は残念。
アニオリの結末は、エピソードごとの感想でも述べた通り「猫の王を出す意味がない」「猫の王に狙われている状況で乙ちゃんを無防備なまま外出させる蓮」などツッコミどころもあるものの「蓮が『乙の願いに反応して賽の河原(?)から生まれた』ことを示してからの、あえてこの世に未練を残し菫子さんの願いに反応して復活する」というクライマックスには(余韻に欠けるという問題はあるものの)膝を打った。原作が未完で勝手にオチをつけられない状況下においてかなり最善手に近いと思う結末であった。
総合すると、不満点もあるものの「原作への動線」というアニメ化最大の役割は十二分に果たしたアニメ化。
ナンパ師なんて碌な奴じゃないし、ナンパの果てに待ってるのは虚無ってナンパ師の大家が言ってたぞ。
かつての強敵に教えを乞い、新たに習得した必殺技でミンギを…倒さないんか〜い!!「戦うことで強敵とわかりあう」展開にしたかったのはわかるけど、「必殺技がオチ◯チンに直撃」「配信でハゲ暴露」とか、最終回にやるギャグじゃないだろ。
レオがぐれたのは、テコンドーの最強を実証すると言いながら扇に敗れ、絶望したからだった。可哀想なのはわかったけどそれはそれとして罪は償いなさいよ(n回目)。
そして「俺たちの喧嘩独学はこれからだ」で〆。「人気が出て二期を作るチャンスが巡ってくることをあてにした『俺たた』エンド」、そろそろやめませんか。
志村自身にプライドはない。だがカネゴンを肉体的にも精神的にも傷つけたことは許さない。友のために強敵と戦う構図は王道だけどかっこいいねえ。
そして秋と闘鶏の繋がりを匂わせ。秋は闘鶏の関係者で、志村の情報を闘鶏に流して的確なアドバイスをさせてるんだろうが、それはなんでだろう。
闘鶏アドバイスは「もっと体を鍛えましょう」「これは試合じゃなくて喧嘩なんだから地の利を得ましょう」。ただ今度の敵はイキった不良とは隔絶した元プロ、そんなことは想定済み。このままだと闘鶏アドバイスがあっても勝てるビジョンが浮かばないけど、次回はどうなるやら。
だから銭湯をトレーニングに使うのをやめろ!!迷惑行為だから!!
絵に描いたようなサイコパスキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!! 「友達をボコって、何もできない奴の絶望を見て愉悦する」ってだいぶイカれてんな。それはそれとして「ゲーセン荒らしの不良」って平成初期感ある。
「赤の他人に言われて、赤の他人と喧嘩するなんて変だろ!」って正論オブ正論なんだが、カネゴンが最初に「このチャンネルのメインコンテンツはケンカだ(※要約)」って言ってたじゃん。意思統一をしっかりしようよ。
そして新たなヒロイン・秋が登場。レオとは逆に「男っぽい言葉遣いで距離の近いヒロイン」という令和のブームを取り入れた性格。時代を取り入れているのかいないのか。
秋は志村が好き、カネゴンは秋に一目惚れ。このアニメの登場人物は恋愛脳しかおらんのか?
「プロテインを買う金なんてない!」とか言ってたけどこれまでの動画で得た約200万円はどこに消えたんすかね。それで真っ当にジムとかでトレーニングすれば良くない?銭湯で水泳ってギャグのつもりかもしれないけど、普通に迷惑行為だからソレ。
ついに成ったハマケンへのリベンジ!結局戦いは体格・意志・技術。2メートルはありそうなハマケンを下すために「カーフキックで足を殺しつつ逃げ回って間合いを取り、キックを警戒させたところで渾身のパンチ」としっかり策を練って…というか闘鶏に授けられた策をきっちり守って挑んだのは、戦いにストラテジーを求めるものとしては楽しめた。
ハマケンという中ボスを下したところで、今後物語はどう進むのかな。
これが伝説の「だがクラスメイトに絡まれ敗北…」かぁ!
クラスカーストの王であるタツヤにも認められてますます勝ちまくりモテまくり…かと思いきや、付け焼き刃の技術で得た栄光が長く続くはずもなく破局が訪れる。前回で「過激なコンテンツはニューチューブのルールで収益化できなくなる時がある」という話をしておいて、結局ハマケンもカネゴンも喧嘩動画を配信しているという構成の雑ぶりには閉口するが、配信のルールを突いて「チ◯ポを出すことでハマケンのチャンネルを停止させる」という裏技には笑いつつ感心した。貧乏な割にVIO脱毛はしっかりしてるんですね(そこまで考えてないと思うよ)。
そして屈辱をバネに再起を図る志村。やっぱバトル漫画には努力だよなあ!
おばあちゃんが言っていた。オープニングを粗末にするアニメとまずい飯屋が栄えた試しはない、と。
あんな浴室は日本にはねえよ!!!無理に日本を舞台に翻案するとこういう違和感が出てくるから嫌なんや。
見事ハマケンを没落させ志村は勝ちまくりモテまくり。「ハマケンがあんな奴だなんて思わなかった」じゃねーよ、マ◯ドの店員いきなりナンパするような奴がまともに見えるのかお前らは。志村がハマケンを下した途端にモテだすの、ちょっと気持ち悪いな。
そして登録者数10万人を稼いでビッグになったと思いきや次に待ち構えていたのはカツアゲ。この世界の道徳教育どうなってんだ?
猫の王、出す必要あった…?
やろうと思えばセカンドシーズンできそうな「俺たちの神隠しはこれからだ!」エンド。化野くんが「乙の願いに反応して賽の河原(?)から生まれた」ことを示してからの、あえてこの世に未練を残し菫子の願いに反応して復活した、って持っていき方は、若干余韻に欠けるところはあるもののよかった。ただ、化野くんの体調の問題は解決していないわけで「遠からず別れが訪れるのでは?」と邪推してしまう。
原作の「猫の王」編をベースにしたアニオリ。化野くんと菫子さんが血まみれになりながら逃げるシーンは、菫子さんの見せ場、かつ異常性を示す重要なシーンではあるのだが地上波では絶対できないだろうし、悲しいけど「野良猫が一宿一飯の恩で2人を見逃す」という改変は仕方ないし上手いと思った。
ただ、原作の「よるむん事件解決のすぐ後に猫の王が強襲する」という構成をやめたせいで「配下に探させれば一瞬で化野くんたちの位置がわかるのに手出しをしない猫の王」「猫の王に命を狙われてるのに呑気に乙ちゃんをフリーにしている化野くん」というツッコミどころが発生しているのがいただけない。例のプールで水着回やってる場合じゃないでしょ。
更衣室ののどか、露骨に「ブルーレイでは乳首見える」アピールしてて笑っちゃった。
Vtuber、ファン、配信を「神下ろし」に当てはめるセンスと綺麗にオチたクライマックスと、原作ではグッときたエピソード。基本的には原作まんまでグッド。原作の時点であったクライマックスの駆け足感は欲を言えば解消して欲しかったけど、文句はそれぐらい。
Vtuber沼に片足を突っ込んだ今、原作を読んだ時以上にのどかの気持ちがわかってしまう。メルちゃん。ガンちゃん。あくたん…彼/彼女らが去っていった時の気持ちを思い出して切なくなった。メルちゃんとガンちゃんは突然の別れだっただけに、よるむんの電撃引退に嫌が応にもオーバーラップしてしまう。