プロジェクトリーダーとして責任を果たそうとする野原ひろしの物語が、前編から後編へと地続きに描かれている点は非常に見応えがあった。この構成はおそらく次回の第12話にも引き継がれ、最終的には部下である川口を救う形で大団円を迎えるのだろう。
料理の描写については相変わらず食欲をそそるものが多く、特にボリューム満点のローストビーフ丼は大盛りで食べたくなるほどの引力があり、一方でパエリアのような選択も日常の気分転換としての良さが際立っていた。
作画に関しては、DLEによる制作クオリティの高さが随所に感じられた。原作特有の、どこか底知れなさを漂わせるひろしの「虚無顔」の怖さが忠実に再現されている一方で、食事シーンにおける細部へのこだわりも目を見張るものがある。よだれを拭うといった動作がやや生々しく、人によっては不快感を抱く可能性はあるものの、食べる際の細やかな動きの表現は非常に優れていた。