TVアニメとは違う塗り、演出、撮影の映画絵といえる作画で常にアニメーション。エンドロールで他では見ない人数の作画班をちまちま数えようとしたが結局、ずっと流れてくるのですげー多いしか覚えてない。他アニメ会社の名前も多くあったので、この人数に支えられた贅沢なアニメーションを見せられたなと。
離しの構図だとややキャラの線が浮いてるくらい背景美術がリアル寄りに上手い。(貶しではなく、画面演出で背景にキャラクターを馴染ませてあるのでこの点は問題無い)
地上波TBS系の2期前特番で見たので、劇場版では無かったCM区切りごとの線撮チラ見せや、全アニメチェックで知られる麒麟 川島のストーリー時系列・キャラ相関図解説などがあったりして助かった。原作未読なため。
声がシンジくんな乙骨(幼少期の声はシンジくんぽくなかった、声優が違うのか緒方さんが演技変えてるのか)が陰鬱な夕暮れ時、クラスの不良に嫌がらせを受けているシーンから始まり、進行と共にリカちゃんとの楽しかった過去、失ってからの辛い過去が描かれ、掘り下げがまあまあ後半まであった。
そんな元は病弱で人と一線を引いて嫌がらせを受け場所を転々とした、雑に言うと弱気受け身な少年が、呪術高専で学んでからは、上が処分に困っているような強大な敵を、戦いの中で急激な成長しつつ圧倒するカタルシス。
音楽は主題歌「一途」、ED「逆夢」とKing Gnuでした、歌唱力たっか。音重ねて迫力出させる安易な作曲でなく、少ない音しかししっかり構成された音楽で壮大さを感じエンドロールも大満足でした。