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良い

アカウントの乗っ取り、そしてクラウドシステムの掌握によるロボット暴走事件の主犯格という不当な疑いによる警察からの追撃――。神代フラウを襲う過酷すぎる試練の連続は、彼女を社会的に完全に抹殺せんとする絶望的な包囲網でした。
​しかし、そんな世界中の悪意と孤独のどん底に叩き落とされた彼女に対し、ロボ部が総力を挙げて、彼女という存在そのものを泥臭く肯定してみせたドラマには熱量がありました。
その果てに訪れる神代フラウからの八汐海翔へのキスは、「命をかけて守ってくれてありがとう」の気持ちの表れではないかと思います。
​また、物語の裏で進行するSF・サスペンスとしての軸においても、極めて重要なターニングポイントが描かれました。八汐海翔の後遺症である「スローモー」を条件さえ揃えば「狙って引き出せる」という事実の提示です。
​己の肉体と精神に甚大な負荷をかけるであろう諸刃の剣を、自らコントロールして発動させる領域に達したこと。この「リスクを伴う切り札」の獲得は、過酷さを増す今後の戦いにおいて、彼が文字通り命を削る「背水の陣」として機能していく未来を強く予感させます。
​絶望からの救済と、バトルサスペンスとしての緊張感を高める設定の開示が見事な精度で噛み合った、極めて満足度の高い一話でした。



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