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良い

父親の自殺疑惑という闇に沈むエレンを、光一が伏線を回収するかのごとく救い出す展開には鳥肌が止まりませんでした。事前の「名前なんて自分で勝手に理由をつけて思い込んでおけばいいんだよ」という言葉が、真偽の分からないエレンの父の死の解釈と鮮やかに重なり、彼女を救済するロジックとして機能する演出は実に見事でした。
​また、作品のタイトルは『左ききのエレン』ですが、主軸は凡人として泥臭くあがく光一です。公式の筆頭に彼が座る構造こそ「天才になれなかったすべての人へ」というキャッチコピーの真意でしょう。ラストに描かれる10年後の姿からは、知らぬ間に凡人が天才の背中を押していたという温かなメッセージのように感じました。



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