画面が開いた瞬間、「ん? 作品間違えたかな?」と思わず確認したくなるような、劇的な作画スタイルの変化に驚かされた第3話でした。
アニメーター・銀さん氏が絵コンテ・作画監督を務めた回ということもあり、線画のニュアンスからキャラクターの崩し方、空間の切り取り方まで、前話までとは一線を画すアプローチが非常に新鮮です。
日常系アニメにおいて、ここまで劇的な作画の変化は時に視聴者を困惑させかねません。しかし、本作のように「大学の女子寮でお酒を呑みながらゆったりと関係性を深める」という、根底にあるストーリー展開が穏やかで安定しているからこそ、この大胆なビジュアルの揺らぎが最高の「味変」として機能していました。お酒の種類を変えるように、回ごとに映像のフレーバーが変わる面白さを実感させてくれます。
そして何より、肝心の内容面での満足度が非常に高いです。上伊那ぼたんと寮長・いぶき先輩による、あの絶妙な距離感のやりとりには今回も終始キュンキュンさせられっぱなしでした。お酒を介して少しずつ素の自分を見せ合い、互いの「秘密」やコンプレックスを優しく包み込んでいくような二人の空気感……。作画のタッチが変わっても、二人の間に漂う尊さはしっかりとブレずに描かれており、心ゆくまで「酔っ払いいちゃいちゃ」な時間を堪能できる見事な1話でした。