「続編」と銘打ち、登場人物やシナリオを新規に書いた別作品。
劇中、断片的に「前作」ヒロイン・ノリコの功績が語られるなど
世界観を引き継いではいるものの、画風に面影はなく、
これをシリーズ作と称するのは無理がある。
今作のヒロイン(ノノ)の無軌道な言動について
観衆が納得するに足る演出がなされているようには窺えず
物語に対する熱意は感じられなかった。
作り手は「続編をつくりたかった」のではなく
資金集めのために、過去の作品の名声を借りたかったのではないか。
時代を感じさせる「前作」の画風で続編を展開することは
商業主義にもとづく判断から無理とされたのだろう。
しかし、このデザインにするなら、題名も世界観も改めて
完全新作として企画すべきだったと思う。