終盤の演出を観ると、転生ものと察しがつく。
この点に気づかない視聴者がいる理由は、
作り手が死生観について深く掘り下げていないから。
掘り下げないのは、この作品が「娯楽作だから」である。
観客が楽しめることに重点を置いているので
難解な命題に深く切り込まないのである。
エンターテイナーとしては正しい姿勢といえる。
わかばは、一度死んで転生している。りんも、おそらく転生者。
再会して巡りあったということだと思う。
感動的だけど、よくある設定。
娯楽作ではあるが、娯楽作としては秀作だろう。
オープニング曲はかっこいいが、
おそらく企画ものでなく販促目的の提供楽曲。
オープニング曲が作品の印象に寄与した面は大きく、
この曲が無かったら全体の評価に影響したのではないかと思う。