作画だけでは判断できない作品です。見どころは十分ありです。
やっぱり作画映像と各所で言われていますが、確かに本当に酷いです。Windowsのムービーメーカーでも作れるような紙芝居で、もはや口パクと歩行しか動きがない程です。演奏シーンは顔アップだらけ。でもその顔すら作画が良いとは言えません。線のタッチも一期とは微妙に違います。クレジットを見たら外国人の方の名前が多数で、なるほど、と思いました。
ですがストーリーが悪いわけではありません。キャラクターの魅力も個性もとても愛らしかったです。ピアニスト達の過去は、苦労した人なら絶対に深く共感できる描写です。が、話をかなり端折ってるようでしたので、描写自体は多くありません。
漫画で読めばきっと最高の作品だっただろう…と。しかし音楽モノだからこそアニメがぴったりのメディアなのに、もったいないです。
ピアノが一流の演奏なのは間違いありません。その演奏に負けないように、劇伴もクオリティは高いです。
もはやこれはショパンのミュージックビデオアニメと受け取ればいいのでしょうか…。
全体で作品を悪く思うことはできませんでした。映像と音楽の差があまりに大きいので、全体評価は普通としました。
クラシックを習う小学生なら楽しめるかもしれません。