25年前、ドレゲネはメルゲンの民でメルキト族と呼ばれるものに嫁ぐことが決まっていた。要するに野蛮な狩人だと判断し、自分は宝石や美しい毛皮などと同じ高価な贈り物、それが誇りだという彼女。
ダイルという少し年上の男に嫁いだドレゲネ、しかし彼はドレゲネに近づこうとしなかった。他の部族はこんなに移動し続けるのか、何かから逃げ回っているように見えたドレゲネ。
ドレゲネは自分がいなくなっても気づかないと一人で歩き始めた。そこに来たのはダイルの娘であるクランとメルゲンであるクルトガンと出会った。北極星のことを教え、世界中の川はそこに流れると教えてくれた。カムという精霊と話せる神の力のようなものがあるみたいだ。クランとクルトガンに会ったドレゲネは周りの景色たちが心に飛び込んでくるように感じ、おかしさや喜び、不満や悲しみを感じた。ドレゲネはここでの日常を愛するようになった。そして初めて理解した。そこにナイマンで知らされていなかった敵の存在があった。その敵こそモンゴル、チンギスハン。メルキト族とモンゴルは小競り合いが絶えなかった。
奴らには家族や財産を奪われ、同じくらい奪ってきた。しかし、チンギスハンが長になってから均衡が崩れた。ドレゲネが嫁いだのも対モンゴル同盟のためだったがもう限界かもしれないとダイル。クルトガンもまだ死にたくないと泣いていた。ダイルは精霊に自分たちに未来を問うた。彼は舞い続けた。精霊からの答えはモンゴルの血が広がっていく、俺たちはモンゴル達に負けると。しかし、メルキトの血は続いていくと精霊は言った。しかし、相応のものを出さないとそれは許されない。ダイルはクランをチンギスハンに捧げると言った。ドレゲネはそれに彼女は心ある人間で宝石や毛皮と違うと大反対したが、クランは大丈夫、ありがとうと言った。今度は私がみんなを守る矢となりましょうと彼女は言った。こうして、メルキト族はモンゴルに下った。クランはモンゴルとメルキトに連なる長い長い憎しみの連鎖を断ち切り、メルキト族の命を救った。クルトガンたちみたいにモンゴルに抵抗する道を選んだものもいる。
ダイルは女性たちを集めてモンゴルの身分ある方々に引き取ってもらおうとし、女性たちにここで幸せにおなりと言った。ドレゲネは不満だったかもしれないが、彼の言うことを聞いて承諾。ダイルは彼女にジャダイ石を授けてその場を去った。その日の夜はひどく静かだったが血のような不気味な空だった。どうやらダイル達が反乱を起こしたようだった。モンゴルが彼らを許してもダイル達、メルキト族ははモンゴルを許していなかった。ダイルは見落としていた。ドレゲネはダイルのことを…反乱はあっけなく鎮圧された。クルトガン達も殺された。クランはダイルの死を知りながらあの時どうして笑っていられたのか…。
その後オゴタイに嫁ぎドレゲネは生かされた。彼の子供も産んだ。過ぎていく日々は穏やかだったが彼女はこの帝国をめちゃくちゃにするような嵐を待っている。
シタラがあの時のクランに似ていたから助けたと言った。本当は悲しくて悔しかっただろう。しかし自分の役割をしっかり知っていたクランは笑ったのだ。
シタラはソルコクタニから聞いた今のモンゴルの状況、軍事力と権威のずれのせいで今かつてなくモンゴルは脆いと教えた。シタラは自分の名前と奴隷であること、そして自分の故郷が破壊され、本も奪われたことを言った。シタラはきっとこの時を待っていたとドレゲネに言った。ドレゲネとシタラは協力関係になり、二人なら嵐も起こせると彼女は言った。
ドレゲネの過去編、シタラは協力できる人材を見つけた。実質ココからのスタートだ。