掛け替えのある恋人か。お互いの利害が一致しているからそんな歪んだ関係もありだと思う。でもそれって恋人が居ないよりももっと虚しい気持ちになるような。。。
後半、茜さんの話がメインになり、勝手に自己解決し最終的には彼女だけハッピーエンドな胸くその悪い展開だけは否めなかった。でも、鐘井先生が茜さんに一目惚れした要因の一つとして彼の母親に似ていたことが含まれるため、結局茜さんは鐘井先生にとって亡き母の代わりの存在であると思えば少しは不快でなくなるかも。
麦と花火に関してはあれで良かったと思う。後半もっと彼らのストーリーにフォーカスして彼らが日の目をみる展開に持っていってくれたら理想的だったけど、残り短い尺で無理やり彼らの仲を取り持つよりかは、未来を想像させるようなエンディングが自然だった。
映像も良く、個々のキャラクターの今に至る経緯が非常によく描かれていて、ディープな内容からギャグシーンへの移行のタイミングも良く、視聴者に重い気持ちを引きずらせないストーリー展開がとっても好きだった。パイ毛のギャグが非常に多く見ていて恥ずかしかったし、段々と飽きてしまったが、それはご愛嬌。笑
山田や藤堂、千早の物語もとても良く、特に体格が恵まれないことで嫉妬という自分の抱いた感情に嫌気がさした千早の野球に対する苦い思いは、過去の自分と重ね合わせてしまい何度も涙した。
でも、個人的には要圭の記憶を失った原因に一番興味を持った。交通事故に遭って記憶喪失になったのかなと予測していたが、まさか外的要因ではなく、野球と清峰に対する強すぎる思いと執着によって二重人格のような状態に陥っているとは思わなかった。(漫画を読んでいないから詳しいことは分からないが)それって、中学時代どんな気持ちで野球を続けていたのだろうか、どれだけ自分を追い込み続ければ自我防衛機制がバグるのだろうかと考えていたらちょっと辛くなったり。それを思うと記憶のない彼が明るく振る舞えば振る舞うほどに見ている側としては心苦しかったり。。。
2期待ってます!
懐玉・玉折はとても好みだった。一期ではただ最強で、ヘラヘラしてるだけのイケメンだと思っていた五条悟というキャラクターの深みというか、魅力が増した。先生になった経緯や、最強であることの美しさと孤独さを教えてくれた気がする。
夏油の闇落ちは救いようのないサイコパスなのではなくて、自分を優等生という型にはめすぎてしまったが故の容量オーバーが原因。残念ながら私は優等生ではないが非常に共感できてしまって、彼の苦しみを思うと非常に胸が痛かった。
そして映像がとにかく神秘的で美しかった。
渋谷事変は一話進むごとに暗くなっていって失うものも多く、アクション寄りに描かれている。私はシリアスなシーンとコメディー要素の塩梅が良い作品が好きだから、渋谷事変はただただ見ていて辛いだけだった。でも全体としては好きな作品だった。