どうやっても叶わない夢の前でただその壁に突っ込んでぶつかることしかできない紗羽は、自分との孤独の戦いを続けていた。
本当にキレイなハーモニーを奏でるには一人じゃできない。
人の心を動かす何かを持っていない私でも、みんなの力を借りれば人の心をほんのちょっとだけ動かせる。
和奏と来夏の言葉のように、四人の紗羽に寄り添う想い、一人じゃないよ気にしてるよって気持ちが紗羽に変わらないものを受け入れる勇気と再び歩き出すための力を与えてくれた。
お父さんの下手くそな紗羽への想いの表し方はすっごい熱意と不器用さでコミカルだけどアツかった。
紗羽は失恋したと勘違いしてた来夏の好きになる人を選べたらいいのになぁって素っ頓狂な言葉は、できることとやりたいことの不一致で悩む紗羽のことを的確に表していたなぁ。