人間とアンドロイド、存在の境界を越えて思いの通じ合う場所で、切なさを纏う冷たさの裏に愛情を見つける物語。
アンドロイドが人に置き換わったりしないか、そもそも人が作り出し使役するモノが人のを超えてしまうのではないかという潜在的な恐怖と忌避が倫理という名の下に、人とアンドロイドを分断する世界。でもそれって、機械みたいに冷たいのは人の心じゃないの…?
アンドロイドの機体や命令に従えられた動作には人への想いが宿っている。彼らは家電じゃなくて家族。
一方通行の想いも理解ろうとしてみれば伝わってくるはず。例え相手がどんな形をしていても、信じることで彼らの想いは彼らだけじゃなくて私たちにとっても本物になる。
無機質な機体にだって暖かさも愛も宿る、そう信じてみたくなる物語。