何が正義を正義と足らしめるのか、恣意的な人の意思なのか客観的な科学なのか
清廉で潔白で正しい社会の実現したこの社会でいつの間にか人の手から離れていってしまった不安定な自らの意思や選択の尊さを感じさせられた
たとえそれが間違っていても自分の責任である限り、それが自分の人生を本当に形作るものである
それが確かならば、社会の中でどこに進めばいいのか分からずにただ漂う孤独に陥ることなく、自分の居場所やあるべき姿をしっかりとその手に握り締めることができるのだと強く印象付けられた
すこーしテンポが緩慢な感じがしなくもないとこもあったけれど、躊躇のない凄惨で残虐な描写は時に感情を鋭く突き刺すようで印象強かった