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とても良い

「ねぇ、アーミヤどうして殺したの?」「彼は私の弟だったの」「ロドスだってレユニオンの人たちを、感染者を傷つけて殺してる」「見て見ぬふりをしてきた、感染者の哀しみも痛みも」「この子を奪われてやっと気づいた心の痛み」「私、あなたみたいに強くない...ごめんね」

ミーシャから投げかけられたその言葉を聞いたアーミヤは自分の道に迷いを感じていた。自分の信じてきた道は、全てを人を殺さず救おうとする理想は果たして正しかったのだろうか、と。

それをそうだと言うように、戦場ではアーミヤたちと共闘する近衛局は殺さないロドスとは違って抵抗者を次々と切り伏せていく。

そして、再び姿を現した死んだはずのスカルシュレッダー、その正体は…ミーシャ。銃口を向けるミーシャに反撃できるわけでもなく、かといって彼女の心を変えることもできない…。ずっと救おうとしてきた相手を前にアーミヤはまた迷う。その刹那、近衛局はミーシャにトドメを刺す。

誰も殺さない、だけど何も変えられない。そうやって逡巡している間に横槍の刺し合いで命は奪われ続けていく。そんな優しすぎる理想に、自分の道を見失いかけるアーミヤ。近衛局のチェンには「自分の道を往け」と諭されるも、全ての人の力になれると信じていたが結局は何もできなかった有様を前に、アーミヤは「私の道って何…」と膝をつくことしかできない。こんな理想に誰が付いてきてくれるのか…。

でも、マスターは言ってくれる。「アーミヤがみんなより早く道を歩いて、暗闇を照らしてくれる」と。アーミヤは決して何もできない臆病者ではない、理想を切り開く勇気ある先駆者なのだと。

荒廃した大地、血塗られた戦場、憎しみと哀しみに駆られた人々。そんな世界に射し込む希望の光は再び輝きを取り戻した。



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