眠れなくて退屈で憂鬱な夜を楽しくしてくれる。それが中見にとっての曲だった。
中見と曲は不眠症という悩みで繋がって、天文室や夜の町と二人だけの世界へ飛び込んでいく。その中で、中見は寝なきゃいけない夜を楽しんでも良いと知っていく。それはきっと、曲に寄り添うことで、抑圧的な世界の中で、少しくらいちゃんとせずに甘えても良いと気付けたことのように見えていた。
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