友だちを家に呼ぶところまで西村さんは進むことができたはずだった。でも、準備に張り切りすぎてしまって、体調を崩してしまって。そんな、無駄に空回ってしまう自分がなんだか虚しくて恥ずかしくて、涙を滲ませる西村さん。
でも、お見舞いとしてみんなは変わらずに来てくれて。西村さんにとって、高田くんたちは家に呼ぶくらいに進んだ仲なんだから、それもまた当然のことなのかもしれない。
だけど、その嬉しさと熱に浮かされて、「寂しいから、帰らないで」と高田くんに口走ってしまった西村さん。だけど、それもまた一歩進めた証なのかもしれないように見えていた。