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全体
とても良い
映像
とても良い
キャラクター
良い
ストーリー
とても良い
音楽
とても良い

結局のところ、何も分からないまま始まって、何も分からないまま終わったような物語だった。それでも、分かりかけたような世界観が少し積み上げられたところで壊されて…というのを何度か繰り返すうちに、それ自体が意味を帯びてきたこともまた事実なのだと思う。

目の前の敵が本当の敵なのか分からない。人食いではなく、人こそが本当の人類の敵なのではないかということ。

人同士の争いの中でも、どちらかが正しいのかだけではなく、どちらが正しいのかという正義の基準がそもそも存在しない場合もある。不滅教団とそれに反対する白装束の勢力も、公平に見れば、互いに間違っているようには思えなかった。

そんな世界観の中で、ただ人に言われたように世界を見るのではなく、自らの意思という目で自分なりに基準を敷くということがこの物語の教訓的なものであるのかもしれない。そして、それが最後のキルコやマルに施設の子どもたちが辿り着いた境地なのかもしれないと映った。



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