悔しいからとひたすらにがむしゃらに仕事を覚えようとする緒花。だけど、なんだか空回りしてばかりで、いまいち旅館の中で上手く馴染めない。
そんな中で、ふと緒花は「本当は私、何したいんだろ」と自問に至る。そして、それは緒花の新しい自分に変わりたいという思い、ドラマチックへの憧れという初心に立ち帰ることでもあった。だから、ここに緒花の青春の一歩があるような予感がしてくるようだった。
その末に、緒花が出した答えは、他人を信じない自分を辞めること。そして、民子と菜子に突っかかるようにして、あなたを知りたいと踏み込んでみた。
そうやって、緒花は一つ新しい自分へと変わることができ、ささやかだけど確かな青春の第1ページを刻むことができた。それに、青春というのは一人だけで戦うものじゃなくて、友達や仲間が付き物。だから、これから緒花が青春の中で新しい自分へと生まれ変わっていくドラマチックのためにも、人と繋がり合うってステップは最初の一歩として相応しいものに感じられるものだった。