素直に総合力が高さに驚かされた………。
百合っぽい穏やかでのんびりした島が、あっという間に人が死んでいく戦場になっていく衝撃……という展開な凄み。それに、とにかく百合の空気感がすごかった。
音楽も牛尾憲輔による「リズと青い鳥」「聲の形」を思わせる静けさの雰囲気がとても好き。
映像的な作りは極めてジブリっぽくて、それはキャラデザもだけど、動きの付け方についてもジブリらしさを強く感じた。特に好きだったのは、中盤で少女たちが銃撃されるシーンで撃たれた血を花で表現することで、見栄え的に儚さが際立っていたように感じた。
蚕をモチーフとした物語性を語り方も良かった。個人的には蚕が羽があるのに飛ばない理由というのは、残された場所でできることもあるからみたいに思えた。また、兵隊になるべきだったのに、そこから逃げたマユがサンを手助けし続けた姿とか、全編を通したサン自身の姿を見てるとそんな風に感じる。