☆☆☆☆(4)
感想に書き忘れていたけれど、やっぱり高倉夫妻は死んでいたんだなあ。前回の会話の成立しない感じから、これは幽霊か冠葉の想像かどっちかなんじゃないのかなとはチラッと思っていたけれど、やはり……。あと多蕗くんも学校を辞めたのに全然感想で触れてなくて、「お、久しぶり!」って思った。あとこれも前回書き忘れてたんだけど、結構前に感想で冠葉の顔は父親似なのかな? って思ったのに、結局血がつながってないなら、そんなことなかったんだなーって、今回立証されてしまった。
前回、冠葉、晶馬、陽毬の関係にダブルヒーローものの少女漫画のヒーロー交換劇の趣を感じたり感じなかったりしてたけど、今回の様子を見ると晶馬これから巻き返せるのか!? と思うね。でも高倉夫妻の唯一血のつながった子どもである晶馬が、冠葉よりも強く罪の意識を感じてしまうのも仕方のないことな気がする。前回か前々回に真砂子が言っていた「兄弟だと思っているのは晶馬だけ」っていう言葉も今回を踏まえて重くのしかかる。
冒頭の記者のところで、この物語のテーマって「解体される家族と、そのなかで陽だまりに寄り添う子どもたち」って感じなのかなーとなんとなく思った。家族がバラバラになっていく世の中で、自分の意思でそばにいることを選べば家族になれる、っていう話ってある意味トレンドのような気もしなくもない。多蕗くんとゆりも「自分たちは偽物の家族」って言っていたし。てかあの二人大丈夫なのか。
それにしても眞悧先生はどうなっちゃうんだ。あと真砂子は血のつながった兄である冠葉に恋愛感情を抱いているのかしら。