☆☆☆☆(4)
シンジくんにとってカヲルくんが男性だったことは重要だったんじゃないかなと思った。加持さんではないけれどシンジくんを取り巻く女性陣、彼女たちは彼方の女性であり、シンジくんにとっても絶対的な他者であったからこそ同化できない。でもカヲルくんは男性であることで、まず絶対的な他者であるという壁を容易に乗り越えて、シンジくんに接触できたのではないだろうか? となるともっと早くからシンジくんのそばに男性のチルドレンがいたならば、シンジくんの心もまた違った様相を呈したのかもしれない。ミサトさんは第23話で、シンジくんは女性が怖いのか、他者が怖いのか、いや誰でもいいから触れ合いたいと寂しかっているのは自分自身だと自己完結していたけれど、やっぱりシンジくんが触れ合いや好きという言葉を容易に受け入れられたのは、男性であるカヲルくんの他者性が他の登場人物たちと比べて弱かったからではないのか、という気がする。
日向くんはミサトさんのこと大好きだよな……ちょっといろいろとどうなんだろうと思ってしまう。あと第23話でゲンドウの眼鏡を握りつぶそうとしながら綾波が涙を流したことって重要だったんじゃないかという気がしてきた……。予告はやはりラフ。