前半がやや冗長。前半で離脱する人も多いと思う。
ルッツに疑われるあたりから少しづつ面白くなってきて後半はもう掴まれてしまっていた。
これは評価が難しい。なにしろ私はアニメ鑑賞歴が短くこういうマニア系の読解の訓練をしておらず、また知能レベルも雑魚なので、設定を三割ほどしか理解しきれなかったから。
映像を(とても良い)としたが、特異なイメージに対してであり、動きの不自然さチープさも感じなくはない。このあたりももっとアニメ技術に詳しければ言語化できるんだろうが。
『けものフレンズ』にもそういう要素はあったが、この作品は更に受け手の咀嚼力を信頼して作られたものだと思う。
高橋留美子『らんま』風の作品かと思っていたが、そういう要素はありつつもそれだけではなく癒やしと闇という対極の要素が描かれていく。一筋縄ではいかない作品。
キャラクターも素晴らしい。予備知識なしで観始めたが、観終わったときには大切な宝物のような作品になった。
原作も読みたくなる。