原作コンテンツの厚みといえばそれまでかもしれないが、一人一人(皆にファンが居るコンテンツだからこそ)キャラクターの個性を掘り下げつつ丁寧に向き合って話を展開していく流れが素晴らしかった。
アイドルコンテンツにしては珍しく(持ち曲が少なめなので)ライブ映像は少なめなものの(というか本来はそんなにライブなんてできるものではないし…)絵も良く、モチーフや演出の見せ方が非常に良い。
子供だからと様々な制限と戦うアイドルたち。大人の世界で様々な重圧と戦うプロデューサーたち。先んじてアイドルをやっている先輩アイドルたち。
子供の願いを全て叶えるのは難しいけど、夢に向けて出来る限りの尽力をしている大人がいる姿も格好良く描かれていて、子供アイドルにフィーチャーしているからこそ、周囲の大人が際立つアイドルアニメ作品だったように思う。
無料期間が重なっていたのもあって原作漫画も拝読したが、ストーリーが全くと言っていい程違っており、アニメで出せるキャスト(鼓膜非実装アイドル)や1クールという制限を加味して脚本が再構成されているのを体感出来たのも非常に良かった。
唯一ケチつけるとしたら古賀小春さんのディズニー回は謎だったくらいかな……