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「なかったもの」にしてしまったあの瞬間-。そんなスマホを水溜まりへ放った場面から始まり、後々その表情の意味が分かっていく構成がほんと気持ちいい。

キャラクターから見ると人見知りで自信のない少女が自分に自信を持ち成長していく。そして、そんなヒロインを発端に回り出す恋の歯車に見ていてキュン死しそうでした。

絵だと、やはり由奈と理央の告白成功シーンが印象的。階段の上下から迫る二人。溢れていく想いはシャボン玉に乗せて爆ぜていく末に抱きつく二人。見つめ合い、言い放つ言葉。最高でした。

それこそ、その前に振られると分かって告白して振られて、、、という流れがあった中での相思相愛展開には思わず癒やされました。

それにしても、朱里ちゃんの方が主人公だったことに気付いたのはEDテロップ。なんか由奈のおまけみたいな気分になってしまったなと個人的な感想。もうちょいなんとかなったのでは?とそこだけ少し残念。(もちろんこじれた恋愛模様から家族愛の再構築まで仕上げたストーリーには脱帽ですが、その辺は原作が連載漫画だから仕方ないのかなぁ。)

ただ、全体にも久々に見応えのある完成度の高い本格派青春恋愛映画でした。絵にスタッフさんの想いを感じられて最高でした。



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