初期ビジュアルが久美子と秀一だったので恋愛要素が強くなるかと期待していたが、その後出てきたコピーは「もっと、もっと強くなれる」で「もっと上手くじゃなくて強く!?」と不安になるも、確かにスポ根と中間管理職ものだった(笑)。
少女漫画的要素を本作に期待するのは、寿司屋でカレーを出せというようなものかもね、はい、すみません、巣に帰ります(笑)。
ボレロの所と、雨の所が分かれ目の三部形式かな?、上演時間100分はあっと言う間。
舞台袖の緊張感、コンクール後の高揚・抜け殻・悔しさ・決意、といった最後の部分の描写も素晴らしい。
久美子を中心としつつも群像劇らしさも強くよかった。
のぞみぞ二人が台詞なし(キャストにも載らず)というのは驚いた、一言くらい喋るかと思っていたから。
音楽も映像も良かった。
一部クドい感じもするが、あのくらいじゃないとバランスとれないかな?
2018年の北宇治定演のときは不安になったが、演奏もそれなりに良かった。
(同じ洗足の学生さんだと思うが、録音とライブで違うので当然なのだが)
ただ、音響のいい映画館で聴くと、トロンボーンなどに粗があるのが分かるよね。
「全国金といわれてガチ勢が新規でやってきたが、古参はそんなに手くないので新規が練習まじめにしなくて今年はダメでした」というMMORPGみたいな展開、さて、来年の一年生はどんなかんじ?
原作ストックがどうなっているのか知らないのだが、恋愛モノではないとはいえ、コンクールが一通り終わっての二人の大団円まで映像で楽しみたい。
ただ、現実の部活でコレやったら「ブラック部活」とか「教員の働き方改革」とか「部活動燃え尽き症候群」とかで大変だろうな(笑)。