下品な方向に振り切ったことで従来の日常系アニメやアイドルアニメとは一線を画す面白さがあった本作。「汚いハナヤマタ」の異名の通り、回を増すごとに変態が増えていく展開は流石としか言いようがない。その一方でアイドルとしてのシーンを蔑ろにしている訳ではなく、地域密着で頑張ってみたり、数百枚のCDを売り捌くのに四苦八苦したりと妙にリアルな売れないアイドル感が出ていて面白かった。ライブシーンも手書きで描かれており、制作陣の気合いとこだわりを感じた。全体を通してみても、この作品でやりたいことがしっかり受け手に伝わってくる良作だったと思う。