原作既読。ラブコメの中では好きな原作で、作画や演出にとても凝ったものなだけにアニメの完成度に期待していたのだが、結果としては「漫画の方が動いてる」という有名な揶揄を思い起こさせるような酷いアニメ化だった。
キャラ作画は常に崩れているし、動きも適当、棒立ちの遠景を多様するなど、ほぼ全編にわたって崩壊しているといって良い。原作の作画演出が良いだけにそのギャップはすさまじく、やらない方がマシだったと確信できる出来。原作準拠で主人公含めてキャラクターには魅力があり、子供の頃に声だけでつながっていたApolloが誰なのかというミステリー要素を交えたストーリーもキャラとその関係性を描写する下敷きとしては十分なのだが、作画がすべてをぶち壊している。
OPED劇中歌の出来も比較的良く、ちゃんと原作に合わせて作られているところを見ると、制作スタジオの力量不足は明確だが、これまでの制作実績を考えるとこれは予見できたのでは。そういう意味で、この座組で企画を通したプロデューサーやら製作委員会の罪は重い。
この作品を楽しむ唯一の方法は、原作漫画を読みながら音声だけ流すこと。これが全12話を完走しての結論。