設定、展開、演出、キャラクター、すべてがご都合主義に溢れた作品。いい感じの場面を作るためだけに、自らが作った設定を直ちに破棄し、情報の出し方を恣意的に曲げ、視聴者に公正でない嘘をつき、不自然な現象を肯定する。細かいところは気にせず雰囲気に乗れるなら楽しめるのだろうが、見せ場の土台になる設定、展開、演出に納得感がないと評価できない性質なので評価は高くならない。キャラクターも、鍵になる鉄男、ユキオ、相模がどれも好きになれない。鉄男はあまりに幼すぎ・成長が少なすぎるし、ユキオは過保護すぎる。相模は本人の問題というより、決着前はただただ狂人として描き、決着後に良い人間・騙された人間として描くという作劇上の描き方と露悪的な演出の問題と思う。全球凍結した意味も(物語上の意味だけでなく、作劇上の必然性も)まったくわからない。