高校生の、言葉足らずで、自己防衛的で、すれ違いやすく、窮屈でありながらも時に楽しい、リアルな人間関係とコミュニケーションを描いた作品、だと思う。何か悪いところがあるわけではないのだけど、微細な感情の動きを高いリアリティで描いている反面、登場人物は良くも悪くもそのへんにいそうな自意識を持て余した若者たちで、応援したいと思うほどのキャラクター性があるわけでもなく、特に大きなドラマが起こるわけでもないまま、多少自意識がぶつかりあうくらいの日常が進んでいく。終盤はさすがに恋愛関係が大きく動き出すのだが、そこまでの日常描写で特に登場人物に愛着がわかなかった結果、作品の大半で温度感の低い日常描写が延々続いた印象になってしまい、恋愛ドラマが大きく動き出した後でも、特段興味がない知らない人の日記をただ読まされているような感覚が残ってしまった。
おそらく、こういうコミュニケーションに覚えがある人が自分と重ねてあるあるを感じつつ、恋愛劇にも感情移入していくのだと思うのだが…私にはそれが難しかった。キャラクターへの愛着は少しずつ育ってはいるのだが、しきい値に到達せず。おそらく想定視聴者対象外。