ルカとの関係も含めてほぼ予想どおりの展開ではあるのだが、今回ララが振りかざした利己的な感情が呼び起こした光はまるで魔法のようなエフェクトを撒き散らし、巨大な魚はより歪に望まぬものを飲み込もうとした。本当にこいつは適切な感情であれば望んだ形で効果を表すのか…?今回茉里の祖母が牧師であることが示され、教会のシーンも挟まれて、ララの感情と光・魚の振る舞いとの対比もあってキリスト教的な無償の愛も匂わされている。普通に考えれば人魚全体を救うならそういう方向なのだろうが、個人的にはそこからもっと捻った結末を期待したいなぁ。
弱り果てて消滅寸前に見える魔女は、「もはや人魚ですらない」はまだわかるにしても、「人ですらない」とは一体…魔女もかつて人だった時期があったということか?人魚世界の代表としてのリサと魔女グレイスは対立しているものの、どちらも彼らなりに自分たちの世界、そしてララの行く末を案じているようには見える。両者の対立点は、人魚側が人間を嫌悪し、人魚世界のことしか考えていない一方で、グレイス側は人間と人間社会に愛着を持っているように見え、選ばれたプリンセスの力とやらが本当に存在しているとしても、ララには人魚側に閉じていてほしくないと考えていそうに見える点。その理由を明らかにする鍵は魔女の過去にあるのだろうが…魔女も過去にララと似たような立場から失敗したとかだろうか。終わりは近いがここまで来てもまだ見えない。
残りは3話、いずれにせよ先の見えないオリジナルアニメとしてこれ以上ないくらいに楽しませてもらっている。願わくばこのまま最後まで走り抜けて欲しい。