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とても良い

史実をそれほど違えることなく、上手い終わり方だったと思う。
対馬から脱出した2人は小太郎と兵衛次郎のはずだけど、少なくともこの回で小太郎は死んでしまった。代わりに迅三郎と輝日姫が生き残ったということか。姫を助けた鹿乃はたぶん嬲られて奴婢として連れ去られたか自死したか……舟で逃げようとした流人の爺いはどうなったのかな。鬼剛丸の最期も描かれず。
最後に迅三郎が敵兵を覇気で退けて林の中に去って行く演出はよかった。その敵将・劉復亨は史実では対馬で死んでおらず、九州で倭兵10万を破った後、少弐景資に射落とされ負傷、敗走した。なので、この作品では迅三郎に負けはしたが死んでいないという形で上手く処理した形になっている。
文永の役の対馬を舞台に限定した時点でほとんど生き残らないことが確定している、という追い込んだ設定に対して、鎌倉武士の精神性を絡めつつ、チャレンジングな作品だったと思う。
願わくば、九州編をやってほしいなぁ。このままだと、圧倒的な蒙古軍に勝ち逃げされた形でもあるし、九州は神風以前に、対馬とは比較にならない大規模な戦闘があったわけで、その詳細も史実的にはまだ分かっていないことの方が多いので、描く余地がある。九州の寺社勢力の立ち回り方もたぶん面白いはず。原作がまだ未完でどうなってるのか分からないけど、続編が見たい。



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