クライアス社の社長の心の闇が分かってきた。過ぎゆく時間と共に万物が変化することを嘆いているわけで、これは「傍観者の悲しみ」だ。自分自身を世の中の変化の一部として捉えることが出来ないから、変化を否定的にしか見ることができず、時間を止めれば幸せになるという思考になる。これは自己形成的でない人間(何もしない人間)にありがちな傾向でもある。自分の人生を形成していくのではなく、周囲や世界の変化を傍観することに終始する者は厭世観に行き着くか、自我に破綻を来たす。
希望とは行動する者(自己を形成する者)の心底から沸き起こるものだと思う。はなはこれまでの経験からそれを自覚していると思うし、脚本もそういった哲学的要素をかなり考え抜いて書かれていると思う。
年明け早々に戦況がハードモードになってきたけども、終盤の展開として素晴らしい。