掴みからおもろい。
しがないフルダイブMMOゲーマーの主人公グリードは、S級クエストで、最上位鍛治職人のレジェンダリージョブ「ファグマの末裔」の書を入手して転職するが、レベル1に戻った上にクエスト失敗のペナルティでレベル-1にまで落ちてしまう。
「SATISFY」は上位プレイヤーが現実世界で巨万の富と名誉を手に入れるほどの規模を誇るゲーム。
現実世界では25歳の日雇派遣労働者で、何一つ上手く行かない人生を送ってきた主人公。この辺りは韓国の過酷な競争社会の闇が垣間見える気がする。
しかし、SATISFYの運営会社では重役会議が開かれ、レジェンダリージョブを得たユーザーの出現について議論がかわされる。レベル-1という状態は普通はあり得ず、現在はグリードしかいないことなど、その特異性が重視され、今は雑魚でも様子を見ようということに。
再びログインした主人公グリードは、レベル-1なのに推奨レベル100を超える高難度のクエストを発生させてしまう。レベル-1でもファグマの末裔は、制限付きで高レベルの装備が可能、状態異常耐性が高く、大ダメージを受けてもHP1以下に下がらない瀕死の絶対防御が自動発動する。グリードはレベル230の血色の魔女ユラの攻撃を食らうもHP1の不死スキルで防ぎ、NPCドランが飛び出した隙にログアウト、クエスト失敗のペナルティでレベルは-3に。24時間以内にクエストを2回失敗したため、12時間はログイン不能に。
翌朝、ユラの攻撃を受け止めたユーザーが行方不明いうニュースがTVで流れていたため、主人公は運営に電話で自分だと名乗り出るが、レベル-3だと言うと相手にされず。
ドランが持っていたレアな指輪(呪いを防ぎ傷を治癒する)が欲しい……と無いもののねだりの思考に陥りかけた主人公は、無ければ作ればいいと思い至る。ファグマの末裔ならできそうじゃないかと。
テンポよくて分かりやすい導入。生産系職チートのポテンシャルを得た主人公の成り上がり要素に期待が持てる。