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とても良い

ロクショウと未亡人を通して語られる超シリアス回。
全編シリアスな空気で語られる、失ったものへの向き合い方のドラマが、実に渋くてかっこいい。
さらにメダロットの正体と、ロクショウ自身の物語におけるテーマに踏みこんでおり、この回をどれほどスタッフが本気で作っていたのかがわかる。
本気なのはロボロボ団も同じで、いつもの万倍悪役をしていた。

伏線も丁寧で、二人の写真がああ繋がるとは思ってもみなかった。
ベタと言えばベタな展開だが、物語がしっかり作られていたため、安っぽさはない。

ところどころ出てくるイッキとメタビーのやりとりは、ただの小休止ではなく、実はちゃんと意味があるものだ。
人間とメダロットでありながら、本気で競い合うという特別な関係性は、この作品のコアになるテーマだろう。
ロクショウと教授、および未亡人との交流からも、この特別な関係性が見て取れる。
メダロットという作品が描こうとしているテーマ、それに大きく切り込んだという意味でも、貴重な回だった。

メダロットという連続した物語があるからこそ映える名短編。
記憶に残る回でした。



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