『楽器』を主軸に、四人のキャラクターを改めて紹介した回。
今回は伏線を使った展開が見事でしたね。
例えば紬がよくお茶やお菓子を持ってくる→それらは紬の私物である。
という伏線から、最後のギター値切りへと話を展開する。
一見するとテキトーに女子高生たちの日常を描いたほのぼのものに見えるのに、その裏ではしっかり物語が計算されている。
これってすごいことです。
あとこの回で一気に唯が好きになりました。
前回だけでもいい子だということがわかりましたが、今回もバイト代をみんなに返すシーンを見て、少し感動です。
親から五万円をもらった時は無駄遣いできるなんてはしゃいでいたのに、みんなが稼いだバイト代は、受け取らずに返す。
なんだかこういう唯らしい倫理観がとても好きで、お気に入りのキャラになりました。
わずか数メートルの距離なのになかなかたどり着かなかったり、ギターと添い寝するところなんかも高ポイント。
楽器を始めたばかりの素人のリアルを描きつつ、それを女の子たちの可愛さで中和して、しっかり作り上げた物語でまとめる。
すごい技術の上で成立しているこの作品に、憧れてしまいました。