・全編に渡るキザでオシャレなセンス
この作品ほど『キザ』という言葉が似合う作品はないでしょう。
登場人物の名前がほとんどカクテルを由来にしていたり、セリフが敵味方モブ含めいちいち芝居がかっていたりと、とにかくキザです。
でもそのキザが臭くならず、作品世界と見事にマッチしているのが、この作品のオリジナリティにしてすばらしいところでしょう。
・オリジナル神回「調べの島ココ・オコ」
原作ではほぼクールでキザなジンとキールのみが描かれましたが、このオリジナルエピソードでは違います。
キールが主役のこの話では、キールがとにかくさまざまな表情を見せてくれます。
声優さんの名演も合わさり、とても人間臭くて、キールの魅力がさらに増していました。
原作を補完するエピソードとして、このオリジナル回はまさに神回と言える出来でした。
・童話を思わせる、キレイな終わり方の数々
どのエピソードも終わり方が実にキレイなんですよね。
特に『不死の街リヴァイヴァ』では不死の薬を手に入れるわけですが、ジンは『永遠の命より、一瞬の輝きの方が価値がある』と薬を崖から捨ててしまうわけです。
すると崖に『一瞬だけ』かかる虹のアーチ――実に完成されたラストです。
このアニメのメインエピソードとも言える『ザザの仮面舞踏会』も実にキレイなラストでした。
作画や尺が残念な部分もありましたが、最終的には大満足な作品となりました。
OVAも楽しみです。