・父と確執のある主人公が、女の子のためにロボットに乗る→後のエヴァが如何にして影響を受けたかがわかる冒頭
これこそロボットアニメの王道と言われるようになる、伝説的な冒頭なのですね。
やはりある程度歴史の長い作品を見ると、後の作品への影響が見られておもしろいです。
・素人部隊が無双する王道展開の中に挟むアンチ勧善懲悪→ジオンの軍人にだって戦死すれば涙を流す恋人がいるし、連邦軍にも腐った軍人がいる
ただ素人部隊が戦況をひっくり返す話というエンタメ要素だけでもおもしろいのに、そこへアンチ勧善懲悪という難しい要素を加えるのが興味深いですね。
なんというか『ロボットプロレスはいくらでも派手にサービスしてやるが、自分たちが描きたいものもしっかり描くぞ!』という制作スタッフ側の熱を感じました。
・アムロが経験した戦争→虫を殺せなかった少年が人を撃つ
まだ幼かった頃、一度この作品を見て「アムロの母親は息子を応援しないでひどいやつだ!」と怒ったものです。
それが大人になってから見てみると「あの小さな坊やがあんな風に変わってしまったらそりゃショック」と、アムロと母の気持ちが初めてわかりました。