ヴァイオリンに関する知識は全く無いといっても間違えがない自分のような人間でさえ、かをりの演奏は別格だった。確かにそれは演出の差ではあるんだけど、彼女と他の人では明確な差があった。彼女には「私の音楽、届くかな」と口ずさんではいるものの自分の演奏をしてる印象を受けた。それに対し、主人公含め他の演奏者は会場の雰囲気同様なにかに急き立てられたように、”勝つ”演奏をする。この場面においては前者が華やかに描かれるのは当然のこと。
ヴァイオリンパートは素晴らしい出来だった。
また、一つ一つのキーポイントを演出面含め丁寧に回収していく。そこにはそれに入るまでの雰囲気作りの上手さのおかげもあるのかなと。
だからこそ、どうしてその雰囲気を壊すような茶々入れを毎回してくるのか。雰囲気を柔らかくする必要もないよな…と感じつつ。